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FT-IRにおける水とCO2

  水とCO2はFT-IRを使う上で非常に厄介な対象です。厳密な言い方をした場合、FT-IRで
きちんと識別できるのは 「O-H N-H C=O」が中心で、他の官能基は吸収帯がお互いに重なったりする為、それだけを識別することは難しいと言われています。
  しかしながら 「O-H」とCO2は空気中どこでも存在する為、この二つの成分の影響をどのようにして小さくするかが 大きな問題です。
   
  FT-IR上の数値処理により水とCO2の吸収をPC上で取り除く手法があります。
この場合は、かなりの水とCO2がきれいに処理されますが、お客様によっては、数値的な処理は何をしているのか、が見えにくく何となくすっきりとしないと言われることもあります。
   
  FT-IRで水とCO2の影響を除去する方法として良く使われるのは乾燥空気と乾燥窒素です。
乾燥空気は露点が-60度以上の乾燥空気を使います。
いずれもFT-IRに付属しているパージラインに接続して使います。
   
  流量はFT-IRメーカーによって、あるいは機種によって大きく異なります。
一般的に開放型FT-IRと呼ばれる機種では30~50L/min、密閉型FT-IRと呼ばれる機種で10~20L/min程度必要です。
FT-IRでご覧になりたい官能基が、水やCO2の吸収帯域に近い場合は、これらのパージシステムを用意されることをお奨めします。
   



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