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斜めに切削する利点
~卓上傾斜切削機~

分析用前処理装置

固体サンプルにおける深さ方向の情報の重要性

サンプルの深さ方向の情報を得ることが近年非常に重要になって来ています。

特に フィルム、紙、塗装膜、接着層などの層構造・界面情報をきちんと把握することは、製品開発・品質保証などの観点からはなくてはならないものとなっています。

IR測定において固体サンプルの深さ方向の情報を取るためには従来ミクロトームや、PAS(光音響)装置、クリスタルの種類や入射角度を変えるなどの方法が用いられてきました。
いずれの方法も前処理としては、非常にコストがかかり面倒な上、得られる情報が非常に限られたものとなっています。


斜め切削の利点

(株)豊田中央研究所で考案された卓上傾斜切削機は斜め切削という従来にない全く新しい発想から生まれた表面情報を取り出す装置です。

斜めに切削するということは実にシンプルな考え方ではありますが、今まで誰も思いつかなかった言わばコロンブスの卵的な発想と言えます。
装置は実にシンプルで使いやすく簡単に深さ方向の情報を得ることができます。

  • 簡単な操作で分析試料作成の時間が大幅に短縮
  • 表面情報としてもとの厚みの6倍から300倍(0.2~10°)のサンプル面を取り出すことが可能
  • 点や線でしかなかった分子化学情報が2次元的な面情報として取得することが可能
  • ダイヤバイトの採用で硬い試料も切削が可能

など、深さ方向について、今まで欲しかった情報を簡単に作り出すことができます。

切削方法は上記のように、サンプルに対し一定の角度で切削バイト(刃)をあて、そのまま赤い矢印の方向に、切削バイト(刃)を移動します。
この動作を繰り返すことで一定の角度を保ちながら、深さ方向の各層毎に同じ角度を持つ傾斜面を作り出します。

卓上傾斜切削機

操作は全て手動で、非常にシンプルな構造になっています。
大きさは275mm(幅)×200mm(高さ)×205mm(奥行)、重さは7kgとコンパクトな為、持ち運びに便利で、分析装置などの横に置くこともでき、試料を処理してすぐに測定することが可能です。


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