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赤外との比較によるラマンの特徴

レーザーラマン分光装置

   
  赤外は光源として赤外波長の光源(タングステンハロゲン、シリコンカーバイト等)を使いますが、ラマンはレーザー光源を使います。

赤外は光源の吸収の情報を見ますが、ラマンはラマン散乱と呼ばれる波数のシフト情報を見ます。中赤外とラマン散乱はほぼ同じ振動モードを持っています。

しかし、中赤外で活性が大きいものはラマン散乱では活性が小さく、ラマン散乱で活性が大きいものは中赤外では活性が小さいという傾向があります。

中赤外は水や二酸化炭素に対し非常に大きな吸収がありますが、ラマン散乱はこれらに対してほとんど反応しません。近赤外とは全く異なった振動モードをラマン散乱は持っています。

近赤外は基本的には「O-H」「N-H」「C-H」結合の反応を見る場合が多く、中赤外やラマンに比べると圧倒的に情報量が少ないという特色があります。
 
 
   
 
波数領域(cm-1)
ラマン
4,000-50
近赤外
13,300-3,300
中赤外
4,000-400
分析分野
ガス
液体
固体
水系
肉眼で見えるサンプル
肉眼で見えないサンプル
 
 
×
×
 
×
得られる信号
サンプリング
ガラス容器(窓材)の使用
In Situ
簡単
簡単
困難
×
×
定量
色についての依存性(蛍光の影響)
×
ファイバーの使用
×
得られる情報量
 
非常に多い
 
少ない O-H N-H C-Hに
関わる振動情報
非常に多い
 
波形からの判断とモデリング
必ずケモメトリックスが必要
   
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  同じ素材(ポリスチレン)を、ラマン・中赤外・近赤外を使い測定した例です。
これらは概略のイメージで波形の質や内容を議論する為のものではありません。

ラマン
  ポリスチレンをラマンで測定した波形
     
中赤外
    ポリスチレンを中赤外で測定した波形
     
  近赤外
    ポリスチレンを近赤外で測定した波形
     


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