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分光器

プロセスラマンシステム


   
1. Czerny-Turner (CZ) 型
  2個の凹面鏡と1個のグレーティングから構成されます。
  スリットから入射した光は、コリメーティングミラー(Mirror1)で平行光線となりグレーティング(Grating)に導かれます。
グレーティングで回折された光は、フォーカシングミラー(Mirror2)によって、アレイ検出器上にスペクトルを結像します。
Czerny-Turner型分光器はコンパクトで多方面に使うことが出来ます。
  回折格子を回転させることで2個のミラーの焦点距離を変え様々な波数領域や分解能に対応することが可能です。
一方で非点収差の為、多くの光が軌道からはずれ検出器の表面では一部しか使われないことになります。
そのため主に中・低分解能の分光器に良く使われます。
光学収差を最小にするため通常F値 が3以上で使われます。
   
Czerny-Turner (CZ) 型 Spectrograph B&WTek
Crossed Czerny-Turner Spectrograph
B&WTek社提供の資料より
 
 
 
 
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2. 凹面グレーティング型
    平面グレ-ティングと並び従来からよく使用されてきた凹面グレーティング型です。
凹面グレーティング型 Spectrograph
CHG (Concave Holographic Grating) Spectrograph
B&WTek社提供の資料より
   
  この方式はホログラフィックタイプであり迷光が低く抑えられています。
また一度に広い範囲の波数を処理することが出来、スループットが大きくなります。
ただ使う素材により波数の依存性が観測される場合があります。
   
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3. Axial Transmissive
  この分光器は従来の方式と異なり2つの共焦点レンズを用いて検出器の表面に集光させるものです。
Axial Transmissive方式 Spectrograph
Axial Transmissive Spectrograph
B&WTek社提供の資料より
 
 
 
   
  この方式は広い波数範囲において光の軌道を一定にすることが出来るというメリットがあります。
Axial Transmissiveと呼ばれるこの方式は高分解能で高いスループットを得るには理想的な方式と言われています。
F値は2.2くらいまで対応をします。
   
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4. 代表的な方式の特性を表にまとめました。
 
光器 Czerny-Turner 凹面グレーティング Axial transmissive
大きさ
グレーティング けい線 Holographic Holographic
光イメージ
迷光
スループット
  B&WTek社提供の資料より
   
  ホログラフィック透過型グレーティングはコリメータ素子や集光素子には球面鏡の変わりに複数枚構成のレンズを用いて共軸光学系を実現しています。
ホログラフィック透過型グレーティングは非偏向光で80%の空間周波数を確保、理論上従来型の分光器に比べ6倍以上の強度が得られると言われています。
   
   


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