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構造化要求 開発ツール DRIP -ドリップ-
要求・デザイン・知識・並列エンジニアリング

モデルベース開発

DRIPとは?


着想・欲求の"文書"を起点とした構造化
同じ"文書"情報でも構造が整理されているかで利用価値が全く異なる
DRIPとはモデルベース開発用に構造化された要求仕様の開発環境です。

仕様・設計・アーキテクチャなどの様々な文書を個々の単位に分解し、階層的な構造にして執筆する事が可能です。
構造化文書で記述する事により、文書の構造が明確になり、文書の整合性が取れなくなるといった間違いを軽減できます。
大規模開発による分業も容易になります。


「要求」の定義と抽象度

昨今、「要求」という言葉の定義については多くの議論がされています。人それぞれ定義の異なる「要求」の概念を標準化する試みが今も様々な現場で行われています。
代表的なものとして例えばUMLやSysMLといった手法が有名ですが、これらのツールは関係性の構築や試行錯誤に適している反面、関係性の根拠を形式的に証明する事は、それほど得意ではありません。

"プロセス"を整理すると、UMLやSysMLでの試行錯誤の経緯と結果を残す事は可能であっても、個々の結果同士の関係性は希薄になりがちです。従来これらは文書で書かれるか、もしくは担当者の頭の中に描かれるのみでした。

製品要求は部品レベルでの設計要求にまで落ちて来なくてはなりませんが、部品レベルの要求は製品要求とは異なる言葉で表現され、これが異なる抽象度における要求同士の整合性検証を難しくしていました。

例えば、製品要求が「最高時速300Km以上を出せる車」出会った場合、モータの設計要求は「トルクがいくつ以上で回転速がいくつ以上出せるモータ」と表現されるはずです。
しかし、これらは異なる言葉であっても、根源的要求は同じ「時速300Km出せる車」でなくてはなりません。
これら個々の要求が正しく表現できたとしても異なる言葉で表現された同一要求間の関係性を形式的な根拠を以て担保するのは容易ではありません。
これまで、こうした抽象度の異なる要求間の構造化については、あまり議論されてきませんでした。

しかし、今後、更に複雑化し制御対象となる範囲も拡大してくる、例えばADAS(先進運転支援システム)や自動運転といった分野の開発においては、抽象度の高いレベルでの要求仕様の構造化による、文書の要素(式)間のトレーサビリティと、確実な理解、再利用といった事が極めて重要となってきます。
特に文書の式と式のトレーサビリティは、ただ線を引いたらそれで良いものではありません。
製品要求と、設計要求は、それぞれ異なる言葉(=式)で表現されますが、これらは常に同じ要求を満たす為の式、相互に破綻しない式である事が証明されて、はじめて真に"トレーサビリティが成立す"事が意味を成すと言えます。

トレーサビリティ意味を成す事で、例えば実車試験(V字右上)で発見された問題点・修正点を、V字全プロセスを経由して要求仕様(V字左上)までの遡る過程の全プロセスに対するフィードバックを考えられる様になります。


DRIPは、抽象度の高いプロセスである「要求」の中でも更に抽象度の高い "文書" を構造化し、V字の各プロセスとトレーサビリティで連携する事により、これをサポートします。


実際のDRIPの画面
文書の構造化によりトレーサビリティが一層の "意味" と "拡張性" を持つようになる


複雑化する「要求」

ソフトウェア開発の界隈では、過去にソフトウェア危機というものがありました。これは、過去にあった、コンピュータの急激な高性能化とCOBOLやFORTRANといった高級言語の登場により、コンピュータシステムの問題が飛躍的に複雑化する世相を指します。
現在では構造化プログラミング、オブジェクト指向開発・設計、デザインパターンといった数々の手法が生み出された事で対応される様になりました。


昨今の開発においては、モデルベース開発に伴う様々なエンジニアリングツールの登場により、「要求仕様」の生産性が高まると同時に、その内容も複雑化する傾向にあります。
いま、ADASや自動運転などで"要求"が複雑化してい中で、ソフトウェア危機の時の様な状況が、今度は「実装」ではなく、その上の「要求」のプロセスで起きつつあります。
これからの開発においては、「要求仕」プロセスにおいても "仕様の複雑化" に対応できる手法が求められます。


DRIPの提案するXMBD(eXtended Model Based Development - 拡張モデルベース開発)は、要求を構造化する事により、システムの複雑化で発生する様々な課題を解決します。


DRIPでは書いた文書構造(式)をトレーサビリティで繋ぎ、俯瞰・分析する事で、
異なる抽象度(製品要求と設計要求など)間で書かれた
要求(式)同士が破綻しない事を検証する事が出来ます。



要求を構造化して仕事の複雑化に対応

DRIPは要求を構造化する事で様々なプロセスとトレーサビリティで繋がる事を可能にします。

トレーサビリティが繋がる事により、DRIPは「その文書に関連する必要情報」もトレースする事が出来る様になります。
DRIPはこれを活用し、V字プロセスの各所で様々な機能を実現します。

ツール(DRIP)ベースで「トレーサビリティが繋がる」ことは、「ツール(DRIP以外も含めて)機能が繋がる」事も意味します。
DRIPはV字左上に位置する文書情報を構造化してモデルに紐づけ様々な機能として活用します。

DRIPはいつも通り書いた文書情報を自然に構造化して、V字プロセスにおけるシステムデザイン(要求とモデル間のやり取り)のプロセスをリニア化します。



構造化要求仕様エディタDRIP

DRIPの基本機能は文書エディタです。
モデルベース開発への適用を得意とした、構造化された文書を自然に記述できる、要求仕様の統合開発環境になります。

DRIPは文書を構造化して書く事で、その資産を様々な機能に活用する事の出来る、要求・デザイン・知識の並列記述式システムズ・エンジニアリングツールです。

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