
図1 PowerSCOPE画面
EGSTON PowerSCOPEは、COMPISOシステムをコンパクトなエンジニアリングテストベンチにアップグレードするアプリケーションです。
PowerSCOPEは、実デバイスがエミュレートできるEGSTONパワーアンプと組み合わせると、最大1 MHzのサンプリング周波数のリアルタイム視覚化や、10nsの精度で記録したりできます。
技術特性
- サンプリング周波数 最大1MHz
- 16bit分解能で64CHのアナログもしくはデジタルCH
- 1000Base-T UDP / IPを介した直接データ送信
- 全チャンネルの同期信号録音(ソフトリアルタイム)
デジタル・アナログチャンネル
PowerSCOPEは、16ビットデータ幅で最大64チャネルをサポートしています。
各チャネルは、16個のパックされたデジタル信号、または0.125(±8000)の分解能で8000のピーク振幅を持つ1個のアナログ信号のいずれかを伝送できます。
各チャネルは、調整可能なレベルでトリガーソースとして使用できます。
ゲインとオフセットは、個々のチャンネルごとに調整できます。
信号モニタ
64チャネルすべての信号は、リアルタイムで同時に視覚化することも、後処理のために記録することもできます。
利用可能な信号には、設定値、測定値、デジタルI / Oが含まれます。
さらに、アンプの有効、無効、皮相電力測定値は、UDP(User Datagram Protocol)を介してPowerSCOPEに直接ストリーミングできます。
背景表示の色、信号の色、厚さはカスタマイズ可能です。
表示ウィンドウは柔軟にサイズ変更でき、[画面を保持]ボタンはシングルクリックでスナップショットが撮れます。
表示される視覚時間(水平ズーム)と最小/最大Y値(垂直ズーム)を設定することにより、表示を両方の軸に沿ってフォーカスできます。
ゼロ次ホールドまたは補間を信号に適用でき、マウスカーソルを使用して、任意の2点間の時間差(ΔΤ)および/または値(ΔY)を推定できます。
信号記録
64チャネルのすべての信号を同期して記録できます。
設定値、測定値、デジタルI / O、内部またはユーザー定義の信号は、10nsの精度で記録およびタイムスタンプを付けることができます。
データは連続した100MBのファイルに記録されます。
転送、インポート、および後処理が便利で簡単です。
ファイルの数はユーザーが定義できます。
通常のストレージサイズは現在1TB(最大4 TBまで拡張可能)であり、250kHzで16チャネルから最大22時間の記録が可能です。
録音記録のサンプリング期間は調整可能で、録音記録の開始と停止の制御はユーザーインターフェイスで利用できます。
チャネル数とサンプリング周波数で予想される最大録音記録時間の推定値を表1に示します。

表1 TBストレージでの最大記録時間
現在サポートされているファイル形式は、EGSTON Power Binary(* .epob)、コンマ区切り値(* .csv)、およびMatlab(* .mat)です。
機器構成
PowerSCOPEは、EGSTON Power Electronicsによって事前に組み立てられたホストPCにプリインストールされて提供され、次のものが含まれます。
- 高機能CPU
- 光ネットワークカード(UDP&TCP/IP)
- 高機能SSD
- 高品質モニタ
最適なパフォーマンスを得るために、2つの用途に別れた通信インターフェースが使用されます。
TCP / IPは構成に使用され、UDP / IPはチャネルストリーミングに使用されます。
信号源をホストPCに直接(ポイントツーポイント)接続することも、UDP / IPを介して可能です。
構成には、インターフェイスごとに1つずつ、2つの高速(1 Gbit / s)イーサネットスイッチが含まれています。
リクエストに応じて、シグナルインテグリティの高い1000Base-T長距離ケーブルも用意できます。
通信構成

図2 PowerSCOPE通信構成

お問い合わせ先
株式会社 NEAT
愛知県名古屋市千種区池下1-11-21
TEL:052-764-3311FAX:052-764-3632
EGSTON Power Electronics
Inkustrasse 1-7, Stiege 2
3400 Klosterneuburg, Austria
TEL:+43 2243 21288?0