BERTA Test Bench

BERTAテストベンチは、スピードガバナ、タービン、電圧レギュレータ（AVR）、および電力系統安定器（PSS）向けの安全で信頼性の高いポータブルテストベンチです。

世界的に有名なRT-LABソフトウェアでプログラムされた高性能リアルタイムシミュレーターを装備したBERTAテストベンチは、実際の発電ユニットを簡単かつ包括的にテストし、主系統や実験室の仮想発電ユニットに接続された、実際のコントローラに同期して電力を送信することが可能です。

安定性解析で使用されるモデルとパラメータは、ほとんどが典型的なモデルと値に基づく理論近似値です。
オープンループとクローズドループの両方のテストで得られた具体的なデータに基づき、レギュレータ、タービン、励磁機のシステムモデルを検証することができます。

さらに、独立したグリッドの動作をエミュレートするクローズドループテストでは、テスト中のオルタネータが相互接続されたグリッド周波数安定性に寄与することを確認できます。

OPAL-RTのBERTAソリューションは、クローズドループ機能を使用して、従来の方法に比較して数分の1の時間で、アイランドグリッド内のオルタネーターの正確な動的シミュレーションを構築して検証できます。

発電機と送電システムのオペレーター間の信頼を高める

発電所でのオンサイトテストをBERTAに任せることができます。

RT-LAB BERTAの仕組み

BERTAテストベンチは、次の2つのモードで動作できます。

• オープンループ動作では、事前定義された形状と振幅を持つ外乱信号が、速度ガバナまたは電圧レギュレータのいずれかに注入され、さまざまなレギュレータ、励磁器、またはタービンの動作信号が観測できます。
  簡単にアクセスできる信号や、オルタネータの回転速度とタービンの機械出力をリアルタイムで推定できます。
• クローズドループ動作モードでは、ローター動的モデルのリアルタイムシミュレーションにより、機械力と仮想負荷の不均衡によって引き起こされる速度偏差信号を確認できます。
  オルタネータがグリッドに電力を送信している間に、スピードガバナーへ信号を注入することで、オルタネーターが実際にマルチマシングリッドと同期している場合でも、シミュレート速度ループを閉じることで、単独運転をエミュレートできます。
  この信号は、安全対策として実際の速度/周波数信号に追加されるため、グリッド周波数の外乱に対する影響をシミュレートできます。

BERTA functionalities

• 動作モードに関係なく、独立した電源システムにおけるユニットの安定性の確保
• 自然電力振動を減衰させるためのAVRとPSSの正しい設定
• 主系統の安定性を確保しながら、調速機とPSS間の干渉がないことを確認
• スピードガバナー、AVR、PSSが技術要件を満たしていることを証明

BERTA provides

• クローズドループテストでは、未検証モデルでのオフラインシミュレーションでは予期しない非線形の動作がわかります。
• 動的モデルは、物理的な機器とのリアルタイム比較で、自社設備ですばやく検証ができます。
• 非線形モデルパラメータ推定。