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電力システムの「デジタルツイン」

上図は電力システムにおける「デジタルツイン」をイメージしたものです。
デジタルツインとは、実機に対してバーチャルな双子を設ける事という話をしましたが、上図では緑色の実機パート(双子の実機側)に対して青色のバーチャルパート(双子のバーチャル側)を設けています。

もしこれがデジタルツインでなかった場合、実機のみで行われる意思決定や操作は、実機側から得られる情報のみで行われる事になります。
しかしこれは判断の誤りが入り込みやすくなりシステム全体としてはリスクがあります。

もしこれが上図の様なデジタルツインであれば、双子の実機側が意思決定をする前に双子のバーチャル側は様々なパターン予測を行い、その結果を参考情報としてシステムオペレータに渡してくれます。
これにより、システムはリスクの高い双子の実機側のみによる即断即決の状態から逃れることが出来る様になります。
これを人の仕事に例えると「従来は一人で考えて一人で即決しなくてはならなかった仕事が、双子の兄弟が手伝ってくれる様になった事で常に第三者の意見を参考に聞きながら判断できる様になった」と表現できるかもしれません。
この考え方をシステムベースに持ち込んで更に即応性も向上させようというものがOPAL-RTの考える「デジタルツイン」です。

しかし、この「デジタルツイン」を実現するには双子のバーチャル側に複雑なシミュレーションが必要です。
そのシミュレーションは一つではなく、複数のモデルを個別に動かす必要があるかもしれません。
そして、そのシミュレーション等は全てリアルタイムで実機との双対性が維持されてなくては双子の実機側の求める応答の即時性に応えることが出来ません。
これはシミュレータに大変なマシンパフォーマンスと高度なリアルタイム・シミュレーション技術が要求される事を意味します。
「デジタルツイン」の実現のためには、我々は従来のリアルタイム・シミュレーションから一歩進んだ「ハイパー・リアルタイム・シミュレーション(リアルタイムを越えるリアルタイム・シミュレーション)」が求められます。


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デジタルツイン連載



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